スヌーピー①

スヌーピー
スヌーピー

 

 漫画『スヌーピー』が日本に紹介された頃、

中1だった僕は近所で生まれた子犬を貰ってきた。

ダントツでメス犬が人気だった中、なんだかよたってるオスの子犬だったが、

僕はひと目で気に入り、抱っこして家に帰った。

 

もちろん、スヌーピーと名づけた。

 

 アイヌ犬の混ざった中型の雑種だが、頭がよく大人しい奴だった。

残り物の味噌汁ごはん、蚊が飛び交う暑い庭、気まぐれな散歩…。

今のわんこ様では、もたなかったろう。皮膚病とフェラリアに後年、罹る。

 

 よく学校をさぼってスヌーピーの散歩をしていたが、高校生の時。

神社の裏山で、スヌーピーと恋愛について語っていると…
 

 「ガサッ!」
 

 「ん!」と、見ると、やはり犬を散歩しているおじさん。

 

 「…女はやめとけ!犬は裏切らないぞ!」

 

  …実際、その通りではあった。

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2

What's New

ここには全ページに

共通の項目が表示されます。

 

<利用例>

What's New!

 

<利用例>

お問合わせはこちらから